【12月3日 AFP】サッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)は2日、グループGの試合が行われ、スイスは3-2でセルビアを下し、グループ2位で決勝トーナメント進出を果たした。だが、試合はイエローカードが計11枚出るなど荒れた展開となり、スタジアム側から観客に「差別的なチャントやジェスチャー」に対する警告のアナウンスも流れた。

 スイスはシェルダン・シャキリ(Xherdan Shaqiri)が20分に先制点を挙げるも、アレクサンダル・ミトロビッチ(Aleksandar Mitrovic)とドゥシャン・ブラホビッチ(Dusan Vlahovic)の得点で逆転されたが、前半終了間際にブリール・エンボロ(Breel Embolo)のゴールで追いついた。

 後半開始直後にはレモ・フロイラー(Remo Freuler)にゴールが生まれ、これが決勝点となった。スイスは直近5度のW杯で4度目のグループリーグ突破。決勝トーナメント1回戦ではポルトガルと対戦する。一方のセルビアはグループ最下位で敗退となった。

 スイスとセルビアは2018年のロシア大会でも対戦し、その時はグラニト・ジャカ(Granit Xhaka)とシャキリがコソボを支持するポーズでゴールを喜び、遺恨が生じた。この日の試合では後半にセルビアがPKを求め、ピッチ上での緊張感が高まる場面があり、その約15分後に会場から「差別的なチャントやジェスチャー」をやめるよう求めるアナウンスが流れた。アナウンスが流された理由は不明となっている。(c)AFP/Martyn WOOD