カメルーンがブラジル撃破、劇的弾で金星も敗退 カタールW杯
このニュースをシェア
【12月3日 AFP】サッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)は2日、グループGの試合が行われ、カメルーンが1-0で優勝候補ブラジルから金星を挙げたが、決勝トーナメント進出はならなかった。
カメルーンは92分、主将のヴァンサン・アブバカル(Vincent Aboubakar)がジェローム・ヌゴム・ムベケリ(Jerome Ngom Mbekeli)のクロスに頭で合わせ、これが決勝点となった。ゴールを決めたアブバカルはユニホームを脱いで派手に喜んだが、すでに一度警告をもらっていた中で2枚目のイエローカードを与えられ退場。勝利をチームメートに託す形となった。
結局カメルーンはそのまま勝利し、アフリカ勢として初めてW杯の舞台でブラジルに土をつけたが、同時刻に行われていた試合でスイスが3-2でセルビアを下したことを受け、敗退が決定。この結果、グループGはすでに突破を決めていたブラジルが首位、スイスが2位で決勝トーナメントへ駒を進めた。
カメルーンを率いるリゴベル・ソング(Rigobert Song)監督は試合後、「勝ちはしたが、もっとうまくやれたので残念」と悔やみ、「ここで終わるのは惜しいが、ポジティブな点に目を向けて前に進んでいく」と話した。
一方のブラジルは控え中心のメンバーで臨み、グループステージではノルウェーに敗れた1998年大会以来の黒星を喫したが、韓国と対戦する決勝トーナメント1回戦では、この日休みを取った主力組が戻ってくるとみられる。この日は前の試合から先発を9人入れ替え、39歳のダニエウ・アウベス(Daniel Alves)は、ブラジル代表史上最年長でのW杯出場を果たした。
ブラジルを率いるチッチ(Adenor Leonardo Bacchi aka Tite)監督は「きょうは全員が負けた。チームとしての負けだ」と話し、「今回のW杯でグループステージ3戦全勝のチームはいない。最初の2試合を勝った3チームは次の試合に敗れている。そのことが、いかにこれらの試合が難しいかを物語っている」と語った。(c)AFP/Andy SCOTT