【12月2日 CGTN Japanese】中国の有人宇宙船「神舟15号(Shenzhou-15)」は11月29日深夜、中国北西部・甘粛省(Gansu)にある酒泉衛星発射センターから打ち上げられました。中国で氷点下20度という超低温での有人宇宙船の打ち上げに成功したのは初めてでした。

 酒泉では寒波の影響により、今回の打ち上げの直前から過去40年間の最低気温を下回る気温になり、長征2号F運搬ロケットの打ち上げ可能な最低気温に近づいていました。

 ロケットエンジンの排気パイプの先端が氷点下になると、ロケットの正常な点火や打ち上げに支障をきたす恐れがあります。そのため、作業員は氷点下20度という極寒の中で、排気パイプの先端の温度をセ氏15度前後に保つために、防爆熱風送風機を使い続けたほか、発射タワーの隙間やケーブルを通す穴を密封するために10種類に及ぶ209点の保温材を使用し、発射タワー各層における温度・湿度・清浄度を精密にコントロールして打ち上げ任務の無事を確保しました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News