【5月15日 AFP】米大リーグ(MLB)、ロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)の大谷翔平(Shohei Ohtani)選手の元通訳の水原一平(Ippei Mizuhara)被告(39)が14日、米カリフォルニア州ロサンゼルスの裁判所に出廷した。

 ギャンブルでつくった借金返済のため大谷選手の銀行口座から1700万ドル(約26億6000万円)近くを不正送金した罪などに問われている水原被告は、弁護士によれば司法取引に応じており、今回は形式的に無罪を主張した。後日再び出廷した際に罪を認めるとみられている。

 米司法省の発表では、水原被告は銀行詐欺の罪1件と虚偽の確定申告をした罪1件で起訴されている。銀行詐欺は最長で禁錮30年、虚偽の確定申告は同3年を科される。

 連邦検察によれば、大谷選手の長年の友人でもあった水原被告は、自身の「果てしないギャンブル欲」を満たすために大谷選手の口座から多大な額をギャンブルに不正利用。言語の壁を利用して大谷本人やファイナンシャルアドバイザー、マネジメントチームにこの件を隠し続けた。

 2021年12月から24年1月にかけて10ドル(約1560円)から16万ドル(約2500万円)の金額の賭けを約1万9000回にわたって行っており、1回当たりの平均額は1万2800ドル(約200万円)で、この期間の損失額は合計約4070万ドル(約63億6000万円)だったとされている。(c)AFP