【11月18日 CNS】フリスビーの商品名で知られるフライングディスクが、中国の若者たちの間で流行している。教育部の体育・保健指導要領(2022年版)にフライングディスク競技「アルティメット(Ultimate)」が盛り込まれたほか、今年8月には第1回中国フライングディスクリーグも発足した。

 最近になって流行している背景について、北京体育大学(Beijing Sport University)体育レジャー観光学院教師の呉陽(Wu Yang)氏は「フライングディスクは扱いやすく、どこでもプレーできる。コロナ禍で健康意識が高まっており、一方で旅行などは制限されていることから手軽に楽しめるスポーツとして人気が高まっているのではないか。初心者でも30分ほどパスとキャッチを学ぶだけで楽しさを体験でき、女性や高齢者も始めやすい」と説明する。

 さらに、「アルティメットにはバスケットボールやサッカー、ラグビーの得点ルールなども採用されている。男子、女子のチーム戦だけでなく、男女混合競技もある。男性と女性の両方が一緒にプレーできるスポーツ競技は珍しい」と付け加えた。

 呉氏によると、フライングディスクは大衆スポーツの中でも極めて安全な部類に入るスポーツだ。ただし、ケガのリスクが全くないスポーツはないだろう。北京大学(Peking University)第三医院スポーツ医学部門の劉震龍(Liu Zhenlong)主任医師は「フライングディスクで生じる傷害は主に下肢であり、膝と足首のケガが一般的だ」と語る。

 また、「急な方向転換や緊急停止などの動作によって靭帯の断裂や半月板の損傷、さらには骨折につながる可能性もある。運動前には10分以上かけて、肩、膝、足首などの関節をウィーミングアップし、運動後もストレッチするとケガのリスクを下げることができる」とアドバイスしている。(c)CNS-光明日報/JCM/AFPBB News