ベネズエラで巨大カタツムリ異常繁殖 人への健康被害懸念
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【11月12日 AFP】南米ベネズエラでアフリカ原産の巨大カタツムリが異常繁殖し、人への健康被害が懸念されている。長雨の影響で繁殖に拍車が掛かっているとされる。
問題となっているのは通常、サハラ(Sahara)砂漠以南に生息するカタツムリ、アフリカマイマイ。最初にコロニーが発見されたのは11月初旬、西部スリア(Zulia)州のマラカイボ湖(Lake Maracaibo)畔だった。以降、周辺の農地や隣のタチラ(Tachira)州でも見つかっている。
スリア州の州都マラカイボ(Maracaibo)のラファエル・ラミレス(Rafael Ramirez)市長はAFPに対し、「何か所かでは1日当たり350~400匹のカタツムリ」が捕獲されており、当局が対策に乗り出していると述べた。
アフリカマイマイは2週間ごとに最大600個の卵を産む繁殖力の強さに加え、寿命も平均6年と比較的長いことから、侵略的外来種とみなされている。また農作物に被害を与えるだけでなく、人に髄膜炎や脳炎、腸炎を引き起こす寄生虫を媒介することがある。(c)AFP