【11月12日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は11日、ロシア軍の占領下にあった南部ヘルソン(Kherson)市にウクライナ軍の特殊部隊が入り、主力部隊も同市に迫っていると明らかにした。

 ゼレンスキー氏はメッセージアプリのテレグラム(Telegram)に「きょうは歴史的な日だ。われわれはヘルソンを奪還しつつある」と投稿。同時投稿した動画には、住民に歓迎されるウクライナ軍が映っていた。

 ウクライナ議会は「ヘルソン中心部でのウクライナ国歌」と説明が付いた映像を公開。暗闇の中、広場でたき火の周りに身を寄せ合い、国歌に合わせて歌う群衆が映った後、政府庁舎に掲揚されたウクライナ国旗がズームアップされた。

 首都キーウでもこのニュースは歓喜をもって迎えられた。キーウに避難しているヘルソンの住民は国旗をまとって独立広場(Independence Square)に集まり、国歌を合唱しながらシャンパンで祝杯をあげた。

 ヘルソン出身の男性は「最初は信じられなかった。何週間も何か月もかけて、一度に数百メートルしか前進できないと思っていたのに、1日でヘルソンに到達するとは最高にうれしい驚きだ」と語った。(c)AFP/Daphne ROUSSEAU with Yelyzaveta KROTYK in Mykolaiv