【11月11日 AFP】ロシア大統領府は11日、軍の撤退を発表したウクライナ南部ヘルソン(Kherson)市について、引き続きロシアの一部だとの認識を示した。ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は、ヘルソン州の併合を主張している。

 ウクライナ軍によるヘルソン進撃を受けて、ロシア国防省関係者は今週、同市からの部隊撤退を発表した。

 大統領府のドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)報道官は記者会見で、ヘルソン市について「ロシア連邦の支配対象だ。これには何の変更もなく、変更はあり得ない」と述べた。

 ロシア軍のヘルソンからの撤退表明後も、ウクライナ側は警戒を緩めていない。撤退が事実なら、プーチン大統領が併合を主張している州での大きな打撃となる。

 記者から、ロシアはヘルソン州の併合を後悔しているかと問われたペスコフ氏は、「後悔はない」と答えた。

 ヘルソン市は、プーチン大統領がウクライナでの「特別軍事作戦」を発表して以降、ロシア軍に陥落した最初の主要都市であり、唯一の州都だった。(c)AFP