■発展途上の注目SNS

 ツイッターからの移行ユーザー獲得を狙う他のサイトは発展途上にある。

 ツイッターの創業者の一人で、昨年、最高経営責任者(CEO)を退任したジャック・ドーシー(Jack Dorsey)氏の新プロジェクト、ブルースカイ(BlueSky)もその一つ。10月に登録受け付け開始からわずか48時間で待機リストに3万人を集めた。新興サービスの一つ、コーホスト(Cohost)はユーザーの個人情報を絶対に販売しない点をアピール。カウンターソーシャル(Counter Social)やトリベル(Tribel)などのSNSも注目されている。

 既存のプラットフォームでも、マイクロブログサービスのタンブラー(Tumblr)や音声チャットアプリのクラブハウス(Clubhouse)が人気を取り戻している。

 一方、マスク氏買収のずっと以前から、ツイッターに代わる保守系SNSとして位置付けられているのがパーラー(Parler)やギャブ(Gab)、ドナルド・トランプ(Donald Trump)前米大統領が自ら立ち上げたトゥルース・ソーシャル(Truth Social)だ。ただし、トランプ氏はツイッターへの復帰も予想されている(11月8日時点)。

 今のところ、こうした代替サービスが、マスク氏率いる新体制のツイッターに対抗できるほど勢いづいている様子はない。

 だが、セレブやスポーツ選手、政治家といった著名人がツイッターにとどまるのか、それともさらにユーザーの多いフェイスブック(Facebook)やインスタグラム(Instagram)、ティックトック(TikTok)などへ移行するのかが注目される。(c)AFP/Daniel HOFFMAN