【11月8日 AFP】ツイッター(Twitter)で「認証済みバッジ」を取得し、数百万人のフォロワーを抱えるユーザーが、ユーザー名を「イーロン・マスク(Elon Musk)」に変更したところ、相次いでアカウントの凍結措置を受けている。こうした「言論の自由」を試そうとするユーザーに対し、同社を買収したマスク氏は「成り済まし」だとして排除する構えだ。

 マスク氏は以前「言論の自由絶対主義者」を自称していたが、6日、「パロディーであることを明示せずに第三者に成り済ましたハンドルネームのアカウントは永久に凍結する」とツイートした。

 しかし、ユーザー名h3h3Productionsは、パロディーと銘打って「イーロン・マスク」にユーザー名を変更したところ、アカウントは凍結された。

 jephjacquesは、ユーザー名を同じく「イーロン・マスク」に変え、ツイッターの運営方法に細かに口出しする同氏のやり方を皮肉り、「みんな、ツイートするのをちょっと待ってもらえないか。速過ぎて一人では対応できない」とツイートしたところ、やはり凍結された。

 青色の認証済みバッジを取得し、200万人のフォロワーがいたコメディアンのキャシー・グリフィン(Kathy Griffin)氏も、マスク氏の怒りを買い、ツイッターから締め出された。

 マスク氏は、自身を攻撃しているグリフィン氏のアカウント凍結を報じたツイートに対し、「実際の凍結理由は、彼女がコメディアンに成り済ましていたことだ(本物のコメディアンとして認められない)」とコメントした。

 亡くなった母親のアカウントを使ってツイッターを再開し、ユーザー名を「イーロン・マスク」としているグリフィン氏は、「もっとましなやり方で会社を運営してみなさい」と反撃した。

 マスク氏は、ツイッターの世界全体の従業員の半数を解雇。一方で、月額8ドル(約1200円)を支払えば認証済みの青いバッジを取得できると発表している。(c)AFP