【10月28日 AFP】ロシア連邦議会下院は27日、前科者の軍隊への動員を認めるなど、ウクライナに侵攻する自国軍の強化に向けた一連の法案を可決した。

 ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は先月、数十万人の予備兵動員を発表したが、重大犯罪で服役した元受刑者の採用は禁止されていた。新法の成立後は、こうした人の動員が可能になる。ただし、未成年者に対する性的暴行、テロ行為、放射性物質の取引、国家反逆罪やスパイ行為などの政府に対する犯罪で有罪判決を受けた人は動員対象外となる。

 下院はまた、戦時下やテロ対策、国外での動員で軍に志願した人々の地位を、職業軍人と同等まで格上げする法案を可決。両法案は今後、上院での可決と大統領の署名を経て成立する見通し。(c)AFP