【10月14日 AFP】ロシア当局は13日、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領がウクライナ侵攻の兵力増強のため出した部分的動員令に基づいて招集された兵士5人が、入隊後に死亡したことを明らかにした。死亡場所は公表していない。

 西シベリア(Western Siberia)の貧しい工業地帯であるチェリャビンスク(Chelyabinsk)州の当局が国内の通信社に伝えたところによると、5人はいずれも同州出身。同州政府は、遺族に対し「必要なあらゆる支援をしていく」とし、兵士1人につき100万ルーブル(約230万円)の支払いを約束した。

 同州の動員を監督しているマクシム・イワノフ(Maxim Ivanov)議員は12日、同州から動員された男性が、訓練所で薬物の「過剰摂取」により死亡したことを明らかにしていた。

 プーチン氏が先月21日、数十万人規模の予備兵動員を発表して以降、主に中部ウラル(Ural)地方やシベリア(Siberia)で動員された兵士が死亡したとの情報が、メディアや地元当局によって繰り返し伝えられている。

 イワノフ氏の今月3日の発表によると、中部スベルドロフスク(Sverdlovsk)州でも動員兵3人が死亡。うち1人は心臓発作で死亡、1人は自殺、もう1人はアルコールによる肝硬変で自宅に帰された後に死亡したとされる。(c)AFP