■「一党独裁が招いた事態」

 米カリフォルニア大学サンディエゴ校(University of California, San Diego)の政治学教授、ビクター・シー(Victor Shih)氏は、習氏がキャリアを築いた浙江(Zhejiang)省や福建(Fujian)省時代の男性の元同僚は、その多くが現在、政治局員になっていると指摘。「だが、女性の元同僚は地方のトップにすらなっていない」と話した。

 2001年に党は、政治局を除く政府・党内すべての役職に女性を1人は置くクオータ制を非公式に導入したものの、それを監督する適切な仕組みがなく、徹底されなかった。チェン氏は「一党独裁がこうした事態を招いた」と批判する。

 政治局員になった女性は中国建国の1949年以降、6人のみ。うち3人は副首相になったが、最高指導部の常務委員になった女性は一人もいない。

 女性党員は全体の約29%を占めているが、中央委員会に占める女性の割合は過去20年間、5〜8%にとどまっているとシー氏は指摘する。「下位での差別が、上層部への就任を阻んでいるのです」

「女性は男性に比べると、末端の地位にいて、政権入りするのも遅く、早期の引退を余儀なくされるからです」 (c)AFP