【10月20日 AFP】20日のドル円相場は、一時1ドル=150円台前半を付け、1990年以来の円安水準になった。低金利の円と高金利のドルで金利差が広がり、円安が止まらなくなっている。

 今年2月には115円台だった円は、日本銀行(BOJ)が超金融緩和政策を堅持する中で急落している。

 一方、米連邦準備制度理事会(FRB)は、ロシアによるウクライナ侵攻などの要因で引き起こされたインフレを抑えるため、借入金利を大幅に引き上げている。

 米国の物価が予想を上回るペースで上昇し、FRBによるさらなる利上げが取り沙汰される中、アナリストは、両国の政策が相反する限り円安は進む一方との見方を示している。

 これを受けて、日本政府が再び介入に動くのではないかという臆測が広まっている。

 円安は日本の輸出企業の利益を増大させるとはいえ、貿易収支を圧迫する可能性もある。日本は輸入エネルギーに大きく依存しており、食料輸入量も多い。(c)AFP