【5月13日 AFP】インドネシア・スマトラ島の西スマトラ(West Sumatra)州西部のマラピ山(Mount Marapi)山の周辺で豪雨に伴い洪水や土石流が発生し、少なくとも34人が死亡、16人が行方不明となっている。当局が12日、発表した。

 当局によると、同州のアガム(Agam)、タナダタール(Tanah Datar)両県で11日午後10時半ごろ、数時間にわたる大雨によりマラピ山に堆積した火山灰や岩が押し流された。

 州防災当局はアガム県で16人、タナダタール県で18人が死亡したと発表。負傷者は合わせて18人としている。行方不明者は16人で、捜索活動が行われている。

 タナダタール県では、民家84軒、橋16本の他、モスク(イスラム礼拝堂)や学校が損傷し、都市をつなぐ主要道も寸断されている。

 アガム県の防災当局によると、同県では民家数十軒と複数の公共施設が被害を受け、90人が避難所の学校に身を寄せている。

 マラピ山は昨年12月に噴火。少なくとも登山者24人が犠牲になった。(c)AFP/Rezan Soleh