【10月17日 AFP】(更新)ロシア国営テレビ局の生放送に乱入してウクライナ侵攻に抗議したジャーナリストのマリーナ・オフシャンニコワ(Marina Ovsyannikova)さん(44)が出国したと、弁護人が17日、AFPに明らかにした。オフシャンニコワさんは、ロシア国内で指名手配されていた。

 弁護人のドミトリー・ザフバトフ(Dmitry Zakhvatov)氏はAFPの取材に「オフシャンニコワさんは娘と共に、自宅軟禁されていた場所を離れた数時間後にロシアから出国した。2人は現在、欧州にいる」と明かした。さらに「2人は無事だ。公に話せるようになるまで待っているが、今はまだ安全ではない」と述べた。

 オフシャンニコワさんは7月中旬、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は「殺人者」で、同軍の兵士は「ファシスト」だと非難するプラカードを掲げ、大統領府(クレムリン、Kremlin)周辺で単独で抗議行動をし、8月に自宅軟禁を言い渡された。

 ザフバトフ氏は今月初め、AFPに対し、オフシャンニコワさんが自宅軟禁の命令に背いたため、内務省に指名手配されたと説明していた。

 オフシャンニコワさんはロシア軍に関する虚偽情報を広めた罪に問われており、有罪となれば10年以下の懲役刑を科される可能性がある。(c)AFP