【10月13日 AFP】台湾は13日、新型コロナウイルスの水際対策を緩和し、外国人団体旅行の受け入れを再開した。新型コロナの流行初期に導入された厳格な隔離制度も撤廃された。

 台湾桃園国際空港(Taoyuan International Airport)には同日未明、タイからの団体旅行客が到着。花飾りやクマのマスコットの出迎えを受けた。

 20年ぶりに台湾を訪れたワライスラン・ベダワジップさん(53)はAFPに対し、「湖や自然が美しいと聞いている。ショッピングも人気だ。学校が休みなので娘も連れて来た」と話した。

 パイリー・カロンさんは、まずは火鍋で腹ごしらえをし、ショッピングに繰り出すつもりだ。タナチョット・ジャイウンワッタナさんは「台湾が恋しかった。人も食べ物も大好きだ」と喜びを語った。

 新型コロナのパンデミック(世界的な大流行)初期、入国制限をためらう国が多い中、台湾は制限を直ちに導入するなど、その感染防止策は称賛された。

 入国制限により、感染者数は比較的抑えられた。観光業は大打撃を受けたが、輸出主導の経済は成長を続けた。

 強制隔離についても、香港に続き台湾も撤廃。これまでホテルでの3日間の隔離が求められていたが、7日間の自己管理で済むようになった。旅行者は入国時に簡易検査キットを渡され、体調管理と屋内外でのマスク着用が求められる。

 主要国では、現在中国だけが国境封鎖を維持している。(c)AFP