【8月16日 AFP】中国・上海の建物で12日、新型コロナウイルスの濃厚接触者が出たため、中にいた人が閉じ込められるとパニックになり、出口に殺到する出来事があった。これとは別に13日には市内の小売り大手イケア(IKEA)の店舗でも、新型コロナ検査結果をめぐり大勢が脱出を試み大混乱となった。

 中国は厳格な「ゼロコロナ」政策を取っており、予告なしのロックダウン(都市封鎖)を行うことがある。濃厚接触者に認定されると、長期間隔離され、観察下に置かれる。

 ソーシャルメディアで拡散された、AFPが確認済みの動画には、ビル内で働く人1人が濃厚接触者と確認されたため、防護服を着込んだ数人の当局者がビルの玄関を封鎖しようとする様子が映っている。

 その後、当局者よりもはるかに多い人が一斉に飛び出し、走って逃げて行った。居合わせた人が携帯電話でそれを撮影していた。

 13日には、上海・徐匯(Xuhui)区のイケアの店舗で同様の出来事が起きた。「異常な」検査結果が出たため、当局が買い物客を店内に閉じ込めようとしたという。

 ネットで拡散されている動画には、叫び声が聞こえる中、当局者が扉を閉めようとするが、客が扉を押し破り、逃げ出す様子が捉えられている。(c)AFP