【9月25日 AFP】自転車ロードレースのマチュー・ファン・デル・プール(Mathieu Van der Poel、オランダ)が、オーストラリアで開催中のUCIロード世界選手権(2022 UCI Road World Championships)のエリート男子ロードレース前夜の24日、同じホテルの宿泊客といさかいを起こして逮捕されていたと、ベルギーのテレビ局が報じた。

 優勝候補と目されていたファン・デル・プールは、25日に行われたレースに出場したものの序盤でリタイアした。

 ベルギーのテレビ局スポルツァ(Sporza)は、スタート前にファン・デル・プールに話を聞いたところ、本人が「そう、事実だ」と認めたと報じた。ファン・デル・プールは「ちょっとしたいさかいがあった。近くに泊まっていたうるさい客に関することで、こちらの警察は非常に厳しい」と話し、「(朝の)4時まで部屋に戻れなかった。もちろん理想的ではない。大惨事だが、いまさら状況は変えられない。ベストを尽くすよ」と続けた。

 豪ニューサウスウェールズ(New South Wales)州の警察も、シドニーのホテルで騒ぎがあり、27歳の男に暴行の疑いがかかっていることを認めたが、名前を公表しなかった。警察は「(24日の)午後10時40分ごろ、ホテルにいた男が、13歳と14歳の少女と口論になったとされる。さらに男はその後で2人を押し、1人は床に倒れ、もう1人は壁に押しつけられて肘を軽くすりむいたとされる」と発表した。

 その後、ホテル側の通報で警察が駆けつけ、「直後に27歳の男を逮捕した」という。男は保釈され、27日にシドニーの裁判所に出廷する予定となっている。(c)AFP