【9月22日 AFP】人種差別的、女性嫌悪的な発言や、職員への不適切行為で1年間の職務停止と罰金1000万ドル(約14億4300万円)の処分を受けた米プロバスケットボール(NBA)・フェニックス・サンズ(Phoenix Suns)のロバート・サーバー(Robert Sarver)オーナーが21日、チーム売却の意向を表明した。

 サーバー氏は前週に処分を受けたが、選手協会(NBPA)のトップを務めるタミカ・トレマリオ(Tamika Tremaglio)氏は永久追放を要求。レブロン・ジェームズ(LeBron James)やクリス・ポール(Chris Paul)といったスター選手からも、処分の内容は不十分だとする声が上がっていた。

 また、サンズの主要スポンサーである大手オンライン決済サービスの米ペイパル(PayPal)は、サーバー氏が今後もチームに関与するのであれば契約を更新しないと発表し、チーム副社長のジャーム・ナジャフィ(Jahm Najafi)氏は同氏に辞任を求めていた。

 サーバー氏は「現在の厳しい状況では、私のこれまでの善行やこれからできることが何であれ、過去の発言の方が上回ってしまうのは痛いほど明らかだ」と説明し、「これらの理由により、サンズと(米女子プロバスケットボール<WNBA>の)フェニックス・マーキュリー(Phoenix Mercury)の買い手を探す手続きを開始した」と発表。この決定が「全当事者にとって最善の策」だと断言した。

 サーバー氏の発表後、NBAのアダム・シルバー(Adam Silver)コミッショナーもコメントを発表し、決定を歓迎するとしている。(c)AFP