【9月25日 CGTN Japanese】中国石油化工集団が製造したバイオジェット燃料がこのほど、中国民用航空局が発行するバイオジェット燃料使用許可証を取得しました。初回製造したバイオジェット燃料は今月中にエアバス(中国)天津工場に輸送される予定です。中国初のバイオジェット燃料工業設備により大規模製造されるバイオジェット燃料が間もなく使用を開始されると見込まれます。

 バイオジェット燃料とは再生可能資源を原料として製造されるもので、原料は主に廃食用油などの動植物油成分です。従来の原油から製造されるジェット燃料に比べ、バイオジェット燃料のライフサイクルにおける二酸化炭素排出量は最大50%以上削減できます。

 中国石油化工集団は2009年に独自の知的財産権を持つバイオジェット燃料の生産技術の開発に成功し、2011年12月に初めて基準に合致した同燃料を生産しました。また、2013年4月に上海虹橋国際空港で試験飛行に成功し、さらに2015年に上海から北京への国内線で商業飛行を行い、2017年に北京からシカゴへと海を越える国際線で飛行を行いました。中国はこれにより、アジアで初めてバイオジェット燃料生産技術を自主開発した国となりました。

 今年6月、中国のバイオジェット燃料は初めて大規模な工業試験生産を実現し、最初の工業生産設備の年間設計加工能力は10万トンとなっています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News