【9月12日 CGTN Japanese】中国南西部に位置する雲南省(Yunnan)シーサンパンナ(西双版納、Xishuangbanna)タイ族自治州景洪市(Jinghong)林業草原局が管轄地域内に建設したゾウ専用「食堂」とされる食料源基地。今年8月下旬に「開業」し、すでに餌を求めるゾウが基地に入っているということです。

 同基地の総面積は約67ヘクタール。建設プロジェクトは昨年12月に着工し、今年5月に完成しました。総投資額は100万元(約1706万円)。今年8月下旬に検査に合格し、運用を開始したものです。

 同基地の設立によって、アジアゾウが餌を求めて現地住民の生活や生産エリアに入ることが避けられるということです。

 近年、関係部門が野生動物保護に力を入れてきたことにより、景洪市の管轄地域に生息している野生アジアゾウの数は20世紀末の80頭前後から現在は185頭前後にまで増えており、その活動範囲は3500平方キロメートルに達しています。一部の地域では、ゾウの生息エリアが地元住民の生活エリアと重なる状態になっているということです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News