【9月17日 AFP】男子テニスのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は16日、現役引退の意向を表明したロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)に対してメッセージを投稿し、コートで共有した「信じられない時間とバトル」に感謝した。

 四大大会(グランドスラム)通算20勝を誇る41歳のフェデラーはこの前日、英ロンドンで次週開催される欧州チームとワールドチームの対抗戦、レーバー・カップ(Laver Cup 2022)を最後に現役を退くことを発表した。

 同じ「ビッグ3」として長年フェデラーとしのぎを削ったジョコビッチはインスタグラム(Instagram)に、「ロジャー、この日を目の当たりにし、このスポーツで君と共有してきた全てを言葉にするのは難しい。10年以上にわたる信じられない時間とバトルを思い起こす」とつづった。

「君のキャリアは、偉業を達成し、高潔さと冷静さを持って先頭に立つことの意味を教えてくれた。コートの内外で君を知れたこと、そしてこれからもそれが続くことは光栄だ」

 両者のツアーでの直接対決は計50回に上り、ジョコビッチが27勝23敗で勝ち越している。グランドスラムでは決勝5回を含めて計17回顔を合わせ、ジョコビッチが11勝6敗をマークしている。

 フェデラーにとって最後のグランドスラム決勝は2019年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)で、その時の相手もジョコビッチだった。最終セットのタイブレークまでもつれたこの名勝負では、フェデラーが2本のマッチポイントをふいにし、最終的にジョコビッチが勝利を収めた。

 グランドスラムの優勝回数でフェデラーを上回っているのは、男子歴代1位の22回を記録しているラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)と、同21回のジョコビッチだけとなっている。

 フェデラー、ジョコビッチ、ナダルの「ビッグ3」は次週のレーバー・カップで欧州チームの一員として一緒にプレーする予定となっており、ジョコビッチは「ロンドンで君の功績をたたえること、そして君に会えることを楽しみにしている」とメッセージを締めくくった。(c)AFP