【9月13日 AFP】(更新)20世紀で最も影響力のある映画監督の一人で、フランスで誕生した映画運動「ヌーベルバーグ(Nouvelle Vague)」を代表するジャン=リュック・ゴダール(Jean-Luc Godard)氏が死去した。91歳。家族が13日、明らかにした。

 ジーン・セバーグ(Jean Seberg)さんが出演した『勝手にしやがれ(Breathless)』や、ブリジット・バルドー(Brigitte Bardot)さんを主演に迎えた『軽蔑(Contempt)』など、1960年代に従来にない手法で映画界に新風を吹き込んだ。

 家族によると、監督は「自宅で安らかに」亡くなった。公式な葬儀などは予定されていないという。

 マーティン・スコセッシ(Martin Scorsese)氏からクエンティン・タランティーノ(Quentin Tarantino)氏、ポール・トーマス・アンダーソン(Paul Thomas Anderson)氏、ロバート・アルトマン(Robert Altman)氏に至るまで、ゴダール氏の影響を口にする映画監督は数多い。

 フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領は、ゴダール監督の才能をたたえるとともに、「国宝」の喪失を悼んだ。(c)AFP