因縁対決はアザレンカに軍配、ウクライナ選手は握手拒否 全米OP
発信地:ニューヨーク/米国
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【9月2日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2022)は1日、女子シングルス2回戦が行われ、ベラルーシ出身のビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka)は、ウクライナのマルタ・コスチューク(Marta Kostyuk)に6-2、6-3で快勝し、3回戦に駒を進めた。
二人の対戦はロシアのウクライナ侵攻をめぐって試合前から一騒動あり、注目が集まっていた。
アザレンカは前週、大会が主催するウクライナへの支援金を集めるエキシビションに参加予定だったが、直前で取りやめ。それに先立ち、コスチュークはアザレンカが侵攻を非難する姿勢を公に見せていなかったことに抗議し、イベントへの参加を辞退していた。
両者の緊張関係はこの日も明白で、コスチュークは慣例となっている試合後の握手の代わりに、ラケットでのタッチしかしようとしなかった。
元世界1位で四大大会(グランドスラム)通算2勝のアザレンカは、「あれで、私がどういう気持ちになったかって? 今、世界で最も重要なのは、そんなことではない」とコメントした。
一方のコスチュークは、握手するのは適切ではないと考えたとして、「彼女に対して、握手するつもりはないという意志を明確に示したかった」と説明。「彼女は(戦争について)どう考えているのか、個人的に私に伝えにきたことは一度もない」とも語った。(c)AFP/Dave JAMES