【8月31日 AFP】2016年のリオデジャネイロ五輪で、シンガポール選手初となる五輪金メダルに輝いた競泳男子のジョセフ・スクーリング(Joseph Schooling)が30日、海外滞在時に大麻を使用していたことを告白して謝罪した。

 シンガポールは薬物に対してとりわけ厳しい法律を施行している国で、市民や永住権の持ち主が国外で違法薬物を使用したことが発覚した場合、最大で禁錮10年を科される場合もある。

 スクーリングは「とてもつらい時期を過ごした後、一瞬の心の弱さに負けてしまった」と発表。国防省も同日、現在2年の兵役義務期間にあるスクーリングが、検査では陰性だったものの、5月に国外で大麻を使用したことを告白したと発表した。

 この時期、スクーリングは許可を得ていったん兵役を離れて練習に復帰し、ベトナムのハノイで開催された東南アジア競技大会(Southeast Asian Games)に参加。大会では金二つ、銅一つのメダルを獲得した。軍はスクーリングを戒告処分とし、監視下での尿検査を6か月続ける態勢を敷くと話している。シンガポールでは、18歳になった男性は18か月から2年を軍隊か警察、救急隊で過ごす必要があり、免除はほとんど認められない。

 リオ五輪の100メートルバタフライで金メダルを獲得したスクーリングは、「私は過ちを犯した。自らの行いの責任は自分にある。もう二度とみなさんをがっかりさせない」と謝罪したが、今後の現役キャリアについて詳しいことは明かさなかった。(c)AFP