【8月26日 AFP】バルト3国のラトビアは25日、ロシアのウクライナ侵攻を受け、首都リガにある旧ソ連時代の記念碑を撤去した。少数派のロシア系住民は反対していた。

 撤去されたのは、1985年に建立された「ソビエトのラトビアとリガをドイツのファシスト侵略者から解放した者たちの記念碑」。高さ79メートルの塔の周りに兵士と女性の像が配置されている。撤去費用は210万ユーロ(約2億8600万円)を見込んでいる。

 北大西洋条約機構(NATO)と欧州連合(EU)に加盟するラトビアは、エストニアとリトアニアと同様、ロシアに侵攻されたウクライナを強く支持し続けている。

 ラトビア議会は先に、旧ソ連時代の像や銘板、レリーフすべてを11月中旬までに撤去する法案を可決している。

 人口の約3割を占めるロシア系住民は、記念碑の撤去に反対していた。

 対独戦勝記念日に当たる5月9日、ロシア系住民は毎年記念碑の前で集会を開いているが、ラトビア人の大半はこの日に1991年まで続いた旧ソ連による占領が始まったと認識している。(c)AFP/Imants Liepins