【5月16日 AFP】ウクライナの首都キーウのビタリ・クリチコ(Vitali Klitschko)市長は14日、旧ソ連時代に設置され、ロシアとの友好を象徴していたモニュメントについて、「ウクライナ国民の自由のアーチ(Arch of the Freedom of the Ukrainian People)」に改名したと発表した。

 キーウ市は先月、アーチの下に設置されていた労働者の像2体を撤去していた。

 クリチコ氏はメッセージアプリのテレグラム(Telegram)に「市議会はきょう、人民友好アーチ(Arch of the Friendship of the Peoples)の『非共産化』を決めた」と投稿した。

 キーウの通りや建物に設置されたモニュメントや記念碑など40点以上を撤去し、全体主義時代の遺物を集めた博物館に移動させる案も承認されたという。

 ロシアやベラルーシとつながりがある市内の記念碑などを撤去するよう求めるキーウ市民も多い。

 キーウメトロは、駅名の変更についてオンライン調査を実施した。

 ベラルーシの首都の名が付いた「ミンスク」駅はポーランドの首都「ワルシャワ」駅に、ロシアの文豪にちなんだ「レフ・トルストイ(Leo Tolstoy)広場」駅は旧ソ連の強制収容所で亡くなったウクライナの反体制派詩人「ワシリ・ストゥス(Vassyl Stus)」駅になどの意見が寄せられた。(c)AFP