【8月9日 AFP】男子テニスの世界ランキング2位で自身が1型糖尿病であることを公表したばかりのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)が、この病気への喚起を促すために財団を設立した。同じくテニス選手の兄ミーシャ(Mischa Zverev)が、母国ハンブルク(Hamburg)で財団を運営するという。

 198センチの長身を誇る25歳のズベレフは、3歳のときに糖尿病と診断され、試合中にも定期的に値を測定してペン型注入器でインスリンを投与していたと明かした。若い時には糖尿病であることを隠そうとしてきたといい、「アレクサンダー・ズベレフ財団(Alexander Zverev Foundation)」が、この病気のせいで子どもたちが自分で限界をつくり出すのをやめる手助けをしたいと述べた。

「自分も1型糖尿病の身として、糖尿病の子どもたちに対して、他人に何を言われようとも夢を決して諦めるなと励ましたい」

 自分の状況を受け入れることが難しく、糖尿病であることを周囲に隠そうとしてきたというズベレフは、「注射を打っていることを隠していた」と認め、この問題に関して報道陣にうそをついていたことや、ガールフレンドらに秘密にしていたと明かしている。

 ズベレフは6月の全仏オープン(French Open 2022)準決勝で足首を痛めており、今月下旬に開幕する全米オープン(US Open Tennis Championships 2022)は欠場する見通しである代わりに、9月中旬の国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2022)での復帰を目指していると明かした。(c)AFP