【7月27日 AFP】米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領(76)は26日、ホワイトハウス(White House)を去って以来1年半ぶりに首都ワシントンで講演し、2024年の大統領選に出馬する可能性を強く示唆した。

 トランプ氏は保守系シンクタンク、アメリカ・ファースト政策研究所(AFPI)で90分にわたって講演。出馬宣言こそしなかったものの、「次期共和党大統領」にとっての優先事項について持論を披露した。

 トランプ氏は「われわれはもう一度同じことをやる必要があるかもしれない。この国を正す必要がある」と語った。その上で「今後数週間から数か月の間に詳細を提示できることを楽しみにしている」と述べた。

 一方で、ジョー・バイデン(Joe Biden)大統領を執拗(しつよう)にこき下ろし、インフレ高進やガス価格高騰を招いたと批判した。

 さらに、バイデン氏は「アフガニスタンで降伏」し、ロシアによるウクライナ侵攻を許したと非難。「仮に私が最高司令官だったらそうしたことは決して起きなかっただろう」と話した。

 バイデン氏の支持率は現在40%を下回っており、今年11月の中間選挙で民主党は議会多数派を維持できないのではないかとみられている。トランプ氏としては、共和党の勢いに乗って次期大統領選に出馬すれば、当選可能だと強気になっているもようだ。(c)AFP/Sebastian Smith and Chris Lefkow