【7月25日 CGTN Japanese】中国陝西省(Shaanxi)西安市(Xi'an)の秦始皇帝陵博物院はこのほど、秦陵のK9901副葬坑、通称「百戯俑(雑技俑)坑」で出土した陶製俑2体に関する最新の研究成果を発表しました。

 秦始皇帝陵K9901副葬坑は秦始皇帝陵の南東部に位置し、秦始皇帝陵の土盛りからは約300メートル離れています。考古学的な発掘調査の結果、ここからは陶製俑30体余りが出土しました。考古学の専門家は、これらの俑の表現形式や姿、しぐさなどの要素について分析した結果として、秦の宮廷での娯楽を象徴する「百戯俑」である可能性があると暫定的に判断しました。

 今回発表されたのは、これら百戯俑のうち2体の衣装の復元に成功したというものです。そのうち、立ち姿の4号俑の上着、襟元、袖口、帯などには、まだ彩色の文様が残っています。4号俑の衣装はシルクである可能性が高いと推測されています。

 また、28号俑は仰向けの姿をしていて、その修復には9カ月かかったということです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News