【7月24日 CGTN Japanese】中国南部、雲南省(Yunnan)の林業・草原局がこのほど明らかにしたところによりますと、同省の野生アジアゾウの数は2021年末時点で360頭ほどで、18年調査時の293頭より60頭余り増加したということです。

 昨年は省内でアジアゾウの群れが生息地から北上を続けた後、南下したことが世界的に注目されました。アジアゾウはアジアに現存する最大かつ最も代表的な陸生脊椎動物で、中国国内では主に省内の西双版納(Xishuangbanna、シーサンパンナ)に生息しています。

 世界のアジアゾウの数はこの約30年間に減少を続ける一方で、中国では150頭から現在の360頭ほどに増加し、さらに増える傾向にあることは、中国の生態環境と生物多様性が持続的に上向きであることの表れです。専門家によりますと、省政府はアジアゾウの生息地の保護と回復を強化することにより、生息地の質を持続的に向上させると同時に、野生アジアゾウの動きの監視や注意報の発信、応急システムの構築を強化して、人間とゾウの衝突を最大限に回避しているということです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News