【7月21日 AFP】スペインのペドロ・サンチェス(Pedro Sanchez)首相は20日、同国を見舞った熱波により推計で「500人以上」の死者が出たと述べた。

 西欧諸国は先週から強烈な熱波に見舞われており、猛暑が10日間にわたり続いたスペインでは一部地域で気温が45度を上回り、森林火災が相次いだ。

 森林火災の被害が出た同国北東部アラゴン(Aragon)州を訪れたサンチェス氏は、国民に最大限の注意を払うように喚起し、「気候の非常事態は、現実のものだ」と警告した。

 サンチェス氏が言及した死者数は、例年同期の平均死者数との差を示す「超過死亡」を基に熱波の死者数を推計したもので、カルロス3世健康研究所(Carlos III Health Institute)のデータに基づいている。同研究所は、あくまで推定値であり、公式な死者数の記録ではないと強調している。(c)AFP