英、史上初の40度超 欧州で熱波の影響続く
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【7月20日 AFP】欧州を襲っている猛烈な熱波で、英国では19日、同国史上初となる40度超の気温が観測された。フランスでは前日、各地で史上最高気温を更新。熱波は欧州各国で森林火災を引き起こしている。
英気象庁(Met Office)によると、ロンドン西部のヒースロー空港(Heathrow Airport)で昼までに40.2度を記録。2019年にイングランド東部ケンブリッジ(Cambridge)で観測した38.7度の史上最高記録を上回った。
イングランドでは、広い地域で熱波警報が最高レベルの「赤」に初めて引き上げられ、鉄道の運行休止や休校も相次いだ。高温により路面や滑走路が溶けたほか、鉄道のレールが曲がる恐れも出ており、グラント・シャップス(Grant Shapps)英運輸相は同国のインフラが「この気温を想定して造られていない」ことを認めた。
仏気象局(Meteo-France)によると、フランスでは18日、国内の64地域で過去最高気温を記録。多くは西部の大西洋沿岸地域で、気温は40度を超えた。フランスとの国境に近いベルギーの一部地域やドイツ西部でも気温が40度に達すると予想されている。
欧州が強烈な熱波に見舞われるのはこの数週間で2度目。フランス、ギリシャ、ポルトガル、スペインでは大規模な森林火災で死者も出ている。(c)AFP/Joe JACKSON with AFP Europe bureaus