【7月15日 AFP】陸上男子長距離で五輪金メダルを獲得したモハメド・ファラー(Mohammed Farah、英国)が、幼少期に人身売買によって英国へ連れて来られたと明かした問題で、ロンドン警視庁(Metropolitan Police Service)は14日、捜査を開始したと発表した。

 ファラーは今週、英BBCのドキュメンタリー番組で、本名はフセイン・アブディ・カヒン(Hussein Abdi Kahin)だと告白。8歳か9歳の頃に人身売買の被害に遭って不法入国し、家事手伝いの強制労働をさせられていたと明かしていた。

 ロンドン警視庁は声明で、「サー・モー・ファラーに関する報道を認識している」と発表し、「現時点では何の報告も届いていない。専門捜査官が捜査を開始し、入手可能な情報を評価している」と述べた。

 現在39歳のファラーはソマリア出身で、2012年のロンドン五輪と2016年のリオデジャネイロ五輪で、男子5000メートルと1万メートルの2冠を達成した。(c)AFP