【5月3日 AFP】陸上男子5000メートルと1万メートルで2012年ロンドン五輪、2016年リオデジャネイロ五輪と2大会連続で2冠に輝いたモハメド・ファラー(Mohammed Farah、英国)は2日、英ロンドンで行われた1万メートルの大会で復帰。結果はまさかの2位に終わり、今後の競技生活について言葉を濁した。

 足のけがに悩まされて昨年の東京五輪出場を逃して以降、これが初めてのレースとなった39歳のファラー。一般ランナー枠のエリス・クロス(Ellis Cross)を終盤で抜くことができず、2010年に記録した同コースでの自己ベストから1分遅れでのフィニッシュとなり、7月の第18回世界陸上オレゴン大会(World Athletics Championships Oregon 22)に出場するかどうかは明言を避けた。

 ファラーは英BBCに対し、「体が準備できていないといけないし、心構えもしっかりしていないといけない。ライバルと戦える状態にある必要がある」とコメント。

 さらに、「きょうは厳しい日になった。エリスは素晴らしい走りで優勝した。自分は現状を見極めなければならない」とし、「現時点では分からない。一つずつレースをこなして、この体ができることを見定めていく。これから若くなっていくわけではない。そうだろう?」と語った。

 一方のクロスは、「この感情を説明できない。本当に驚いている」と戸惑いつつ、「最も感激しているのは憧れの存在を倒したことだ」と喜んだ。(c)AFP