西側がロシア攻撃を画策 ベラルーシ大統領
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【7月13日 AFP】ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領は12日、西側諸国がベラルーシ経由でロシアに攻め込む計画を立てていると主張した。
ルカシェンコ氏は士官学校の卒業生と将校を前に演説。11日にロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領と本件について協議したと明らかにした。
ルカシェンコ氏は「ロシアを攻撃する戦略計画が策定されている」として、西側が「ウクライナとベラルーシ経由で」ロシアに攻め込もうとしていると訴えた。
さらに「歴史は繰り返す」とも述べた。1812年にフランス皇帝ナポレオン・ボナパルト(Napoleon Bonaparte)の「大陸軍」が、1941年にナチス・ドイツ(Nazi)がロシアに侵攻したことを指すものとみられる。
西側がロシアへの攻撃計画を公にしたことは一度もない。しかし、ルカシェンコ氏は北大西洋条約機構(NATO)が拡大を続けている点に触れ、「新たな十字軍」がロシアを攻撃するための「機甲部隊を編成している」と述べた。
「ベラルーシとロシアの周辺できょう繰り広げられている出来事のために、われわれは最大限の警戒と集中を必要としている」
また、西側が世界を「大戦争」に追い込んでおり、ベラルーシ軍は「万全の準備」を整えておく必要があると述べた。
ロシア外務省のマリア・ザハロワ(Maria Zakharova)報道官も12日、米国とその同盟国がウクライナ危機を引き起こし、「わが国とのあからさまな軍事衝突」のリスクを冒していると非難。「こうした衝突が核戦争に発展するリスクを伴うであろうことは明らかだ」と述べた。(c)AFP