中国、自衛隊元統幕長に制裁 「台湾独立勢力と共謀」
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【12月15日 AFP】中国外務省は15日、「台湾独立」分離主義勢力と共謀したとして、自衛隊の岩崎茂元統合幕僚長(72)に対して制裁を科したと発表した。
岩崎氏は2012~2014年まで自衛隊の統合幕僚長を務めた。また台湾メディアによると、3月に台湾行政院の顧問に任命されていた。
日中関係は現在、高市早苗首相による11月7日の衆院予算委員会での「存立危機事態」についての答弁を受け悪化している。
中国外務省は15日、岩崎氏が顧問の役割を引き受けることに強く反対すると発表。「(岩崎氏は)『台湾独立』分離主義勢力と公然と共謀し、『一つの中国』の原則に深刻に違反し、中国の主権と領土保全を毀損した」と声明で述べた。
発表された「対抗措置」により、岩崎氏は中国本土、香港、マカオへの入国が禁止され、中国国内にある資産は凍結される。また、中国の人々や組織が岩崎氏と協力することも禁止されるとしている。
制裁について日本の外務省は、一方的な措置で遺憾と表明した。(c)AFP