【7月6日 AFP】リトアニアに亡命しているベラルーシの反政権派スベトラーナ・チハノフスカヤ(Svetlana Tikhanovskaya)氏は5日、ロシアによるウクライナ侵攻にベラルーシ軍が参戦する可能性について、同軍の士気は極めて低いため「まずあり得ない」との見解を示した。

 アレクサンドル・ルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領率いるベラルーシは、ロシアの長年の同盟国。ロシアのウクライナ侵攻開始以降は、後方基地としてロシアを支援している。

 チハノフスカヤ氏は訪問先のポーランド・ワルシャワで「ベラルーシ軍がウクライナ侵攻に参加するとは思えない」「保証はもちろんできないが、私が得ている情報や専門家の意見によると、まずあり得ない」と記者団に語った。

「ベラルーシ軍の士気は極めて低い。ウクライナ人と戦いたい兵士はいないし、ルカシェンコ(大統領)や(ウラジーミル・)プーチン(<Vladimir Putin>ロシア大統領)のために死にたい兵士もいない」と説明した。

 ルカシェンコ氏は2日、参戦を否定する一方で、ウクライナと西側諸国に対し、「わが国の領内に侵入し、国民を殺害するなら対応する」とし、自国が攻撃された場合には「即座に」応戦すると警告していた。(c)AFP