【7月5日 AFP】ロシア当局は5日、ウクライナで捕虜になり、6月の捕虜交換で帰国した複数のロシア兵が拷問を受けたとして調査していると発表した。

 重大犯罪を調査するロシア連邦調査委員会(Investigate Committee of Russia)は「ウクライナでロシア兵捕虜が受けた非人道的扱いについて確認作業を行っている」との声明を出した。

 ロシア・ウクライナ両政府は先週、捕虜を144人ずつ交換した。侵攻開始以来、最多の交換だった。

 声明によれば、あるロシア兵は、ウクライナの医療関係者が麻酔を使用せずに治療したほか、拘束中に「殴られたり、電気を使って拷問されたりした」と主張したという。このロシア兵によると、数日にわたり食料と水を与えられなかったこともあった。

 連邦調査委員会は、解放されたロシア兵の証言は「捕虜の保護を定めるジュネーブ条約(Geneva Convention)違反」の具体例であるとしている。(c)AFP​​