【7月2日 AFP】スイスで1日、同性婚が合法化され、同性カップルが初めて結婚式を挙げた。同性婚は昨年の国民投票で承認され、LGBTQなど性的少数者の権利をめぐる状況を変えていた。

 ジュネーブの市庁舎では、21年間連れ添ってきたアリーヌさん(46)とロールさん(45)が、これまで利用してきたパートナーシップ制度「シビルユニオン」を婚姻に切り替えた。式を執り行ったマリー・バルベーシャプイ(Marie Barbey-Chappuis)市長が結婚を宣言し、2人がキスを交わすと、会場は拍手喝采に包まれた。

 ロールさんは記者団に対し、「私たちがこのように可視化されて、結婚が今と未来の世代のすべての人に開かれていることを示すのは、とても重要」と話した。

 市庁舎ではその後、初の男性カップルの結婚式も行われ、交際歴15年のダニエルさん(54)とグザビエさん(51)が結婚した。

 スイスは昨年9月、政府の同性婚合法化計画に反対派が異議を唱えたことを受け、国民投票を実施。結果、賛成64%で同性婚の合法化が承認された。

 同性婚は2001年、オランダが世界で初めて合法化。スイスは西欧諸国で同性婚を認めていない数少ない国の一つだった。(c)AFP/Robin MILLARD