【6月29日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は28日、ウクライナ侵攻開始後初となる外遊でタジキスタンを訪問した。同国大統領と会談したプーチン氏は、ロシアはアフガニスタン情勢について「正常化」に積極的に取り組んでいると述べ、当該地域におけるロシアの責任に言及した。

 昨年8月、アフガニスタンではイスラム主義組織タリバン(Taliban)が復権。国境を接するタジキスタンの政情の不安定化を懸念する見方もある。

 エモマリ・ラフモン(Emomali Rakhmon)大統領との会談でプーチン氏は、テレビ放送された発言の中で、アフガニスタン正常化への取り組みに加え、「情勢を支配している政治勢力との関係構築を試みている」と説明。

 タジキスタンとロシアの両国が「共通の責任を有する」地域において「情勢を確実に安定させ、誰も脅かされることのないようにするために何をしなければならないかは、あなた(ラフモン氏)が一番よく知っている」と述べた。

 タジキスタンは、旧ソ連構成国の中でも最貧国。同盟関係にあるロシアの主要な軍事基地が設置されており、経済的にもロシアに大きく依存している。(c)AFP