【6月18日 AFP】ロシアのコルベット艦が17日、バルト海(Baltic Sea)でデンマークの領海を午前2時30分(日本時間同9時30分)とその数時間後の2度にわたり侵犯した。デンマーク軍が明らかにした。

 現場はスウェーデンの南にあるクリスチャンソー(Christianso)島北方のデンマーク領海。同島はロシアの飛び地カリーニングラード(Kaliningrad)から約30キロしか離れていない。

 デンマーク軍によると、同国海軍の部隊が無線で呼び掛けると、ロシア艦は直ちにデンマーク領海から退去した。

 4月末にも、ロシア軍の偵察機がデンマークの領空を侵犯したばかり。

 デンマークのイエッペ・コフォズ(Jeppe Kofod)外相は声明で「ロシアがまたもや国境を尊重せず、国際的なルールを破った。このような行為は断じて容認できないとロシア大使に明確な言葉で伝えた」と述べた。

 デンマークは北大西洋条約機構(NATO)加盟国。ロシアのウクライナ侵攻が始まって以降、ウクライナに対戦車ロケットランチャーと対艦ミサイルシステムをウクライナに供与している。(c)AFP