【4月29日 AFP】スペインとポルトガルで28日、大規模な停電が発生した。列車やエレベーターに人々が閉じ込められ、電話やインターネットの接続ができない状況に陥った。

同日中にスペインの電力供給のほぼ半分が復旧したと、ペドロ・サンチェス首相が発表。首都マドリードや、ポルトガルの首都リスボンでも再び明かりがともった。

サイバー攻撃に関する情報がSNSで広がったが、停電の明確な原因は不明。

ポルトガルのルイス・モンテネグロ首相は、停電の原因は「おそらくスペインにある」と述べた。サンチェス氏は「すべての可能性のある原因」が分析されているとし、誤情報に注意するよう呼びかけた。

サンチェス氏によると、停電前に消費されていた電力の半分以上が約5秒間で突然消えた。

停電は一時的にフランス南西部にも広がったほか、モロッコでも、一部のインターネットプロバイダーや空港のチェックインシステムに影響が出た。(c)AFP/Valentin Bontemps and Imran Marashli with Thomas Cabral in Lisbon