【6月11日 AFP】米労働省が10日発表した5月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比の上昇率が8.6%だった。インフレ圧力が弱まるとの期待に反し、1981年12月以来、40年以上ぶりの高水準となった。

 5月のCPI上昇率は、4月の8.3%から上昇。ピークとの見方が多かった3月の8.5%も上回った。

 米国では、ロシアのウクライナ侵攻や新型コロナウイルス流行によるサプライチェーン(供給網)の混乱により、ガソリン価格が連日、最高記録を更新。食料品の価格も上昇を続けている。

 物価の高騰で支持が落ちているジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領は、インフレ対策を国内政策の最優先事項としているが、直接介入の手段はほとんどなく、今回の発表は大きな打撃となった。(c)AFP/Tori OTTEN