【5月5日 AFP】米連邦準備制度理事会(FRB)は4日、過去40年間で最高水準のインフレを抑制するため、22年ぶりとなる0.5%の利上げを決めた。

 3~4日に会合を開いたFRBの連邦公開市場委員会(FOMC)は、金融引き締めを維持し、3月に0.25%引き上げていたフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.75~1.00%に引き上げることを決定。利上げの継続は「適切」との見解を示した。

 利上げによりインフレ率が徐々にFRB目標の2%に戻るとの見方を維持しつつも、「インフレのリスクには細心の注意を払う」とした。

 また、ロシアのウクライナ侵攻などの外部要因による「非常に不確実な」影響に言及し、「インフレにさらなる上昇圧力がかかり、経済活動の重荷になる可能性が高い」と指摘。中国で行われている新型コロナウイルス感染対策のロックダウン(都市封鎖)も、サプライチェーン(供給網)の混乱を悪化させる可能性が高いとした。

 FOMCはまた、膨張した保有資産の縮小を6月1日から開始することも決めた。(c)AFP