【6月9日 CNS】中国では端午節(旧暦の5月5日、今年は6月3日)になると、ちまきを食べるのが伝統だ。もち米に肉や豆、あんを入れるのがスタンダードだが、近年はタニシのビーフン麺味、カレービーフ味、火鍋風ちまきなど新しい商品が次々と登場している。

 四川省(Sichuan)成都市(Chengdu)のスーパーチェーンでは、ドクダミの根っこと唐辛子の漬物を肉とともに入れた特製ちまきを発売。ドクダミの根は四川省で人気の食べ物で、ネットユーザーは「これは四川人しか分からない味だ!」と書き込んでいる。

 成都市内の各スーパーでは「ドクダミ唐辛子ちまき」が端午節より前に売り切れとなった。ある店舗の従業員は「購入する客の大半が若者でした」と話す。

 中国メディアの記者は数店のスーパーを回り、ようやくドクダミ唐辛子ちまきを入手。食べてみると唐辛子のからさが鼻にツーンと上るとともに豚肉の香りが広がり、ドクダミは臭みがなくて食べやすいという。(c)CNS-成都商報/JCM/AFPBB News