【5月2日 AFP】メーデーの1日、世界各地で労働者の権利を訴えるデモが行われた。トルコとフランスではデモ参加者が警官隊と衝突した。

 トルコでは、反政府デモが頻繁に行われるイスタンブールのタクシム広場(Taksim Square)に集まった人々が「労働と自由万歳、メーデー万歳」と声を上げた。

 市当局によると、グループは解散を拒否、164人が拘束された。他の場所で行われた、政府の許可を得たデモは平和裏に終了した。

 仏パリでは、若者と警察の衝突が発生。建物が破壊された。検察は50人が逮捕されたとしている。労働組合によると、全国で20万人以上がデモに参加したが、大半は平和的に行われた。

 イタリアではトリノ(Turin)などで小競り合いが発生。英ロンドンやドイツ各地では衝突は起きていない。

 スペインの首都マドリードのデモには約1万人が参加。他の数十の都市でもデモが行われた。共産党のヨランダ・ディアス(Yolanda Diaz)雇用・社会経済相は「きょう行動できないウクライナの労働者」に連帯を示すよう呼び掛けた。

 中国では例年、この時期は観光部門にとって書き入れ時。今年は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて上海などでロックダウン(都市封鎖)が敷かれており、レストランや観光地は閑散としていた。(c)AFP/Fulya OZERKAN with AFP bureaus