西側の兵器供与、装備の維持や弾薬供給に課題も ウクライナ
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■弾薬供給問題 ウクライナは何か月戦闘を継続できるか
戦争がどの程度長期化するかによって、新たに供与されている軍用車両の弾薬供給も問題になり得る。
フランス国際関係戦略研究所(IRIS)のジャンピエール・モルニー(Jean-Pierre Maulny)氏は、「もし戦争が長期化すれば、特にカエサルを含めて弾薬不足のリスクは排除できない」と予想する。
ドイツ政府によるマルダーの供与案は、スイス製の弾薬に依存していることが障害となっている。スイス政府は、中立を外交政策の原則としていることから、ドイツを経由したウクライナへの弾薬供給を拒否。ペリアペニエ氏は、「代替パーツの問題よりも短期的に大きな問題になる」と指摘する。
もし戦闘がさらに激化すれば、兵器は供与されても、ウクライナ軍が戦闘を長期間続けられない恐れもある。
シャシヤン氏は「供与が発表されているものを合算し、過去10週間に失われた弾薬や装備などのほか、実際の損耗率と比較すると、ウクライナ軍が戦闘を継続できるのは1か月半、それ以上ではない」と分析している。(c)AFP/Marine PENNETIER