【4月27日 AFP】ロシア国防省は27日、ウクライナ南東部に置かれていた西側諸国が供与した多数の兵器を長距離ミサイルで破壊したと発表した。

 同省は報道陣向けの説明会で、「海上から発射した長距離ミサイル『カリブル(Kalibr)』により、欧米がウクライナ軍に供与した兵器と弾薬が保管されていたザポリージャ(Zaporizhzhia)のアルミニウム工場構内にあった格納庫を破壊した」と明らかにした。

 どのような種類の兵器を破壊したかについては言及しなかった。

 ドイツでは26日、米国の呼び掛けで、ウクライナへの兵器供与について協議するため、40か国が参加して安全保障会議が開かれた。米政権は、ウクライナ軍がロシア軍を撃退できるよう「全力を尽くす」と約束している。

 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領はこれまで、東部のドンバス(Donbas)地方でのロシア軍の進攻を食い止めるために、大型兵器の供与を訴えてきた。しかし西側諸国の多くは紛争に巻き込まれ、北大西洋条約機構(NATO)対ロシアの全面戦争に発展することを恐れ、消極的な姿勢を取っている。(c)AFP